オペラ・声楽店

期待のザ・レッド・マシーンだったが・・・
「ザ・レッド・マシーン」に期待して購入しましたが、まったりとした演奏で、躍動感に乏しかったです。サウンドはさすがにまとまってるのでしょうが、息のスピード感が足りないせいか物足りなく感じます。輸入盤のグラハム作品集「THE RED MACHIN」の演奏は最高でした。ただ、輸入盤のものは最後の数小節をカットしてあります（その方が演奏効果が上がると考えたのでしょう）。その点大阪市音楽団の演奏はノーカットなので参考にはなると思います。
流石市音！！
1996年から毎年発売されているニューウインドレパートリーシリーズの2005年版。発売から9枚目の作品です。
ニューウインドレパートリー(以下NWR)といえば吹奏楽という枠に捕らわれずに幅広い分野から選曲されているのが特徴。本作も歌劇からスイングといった幅広い選曲枠で飽きない内容となってます。言うなれば小さな演奏会！？

この曲でオススメなのはニーク作曲の【ブラヴューラ！】かな？実際この曲を聞くまでニークって人を知らなかったんだけど、一回聞いただけで虜になっちゃいました！シンプルながら大胆。単純だけど繊細。まさに華麗という名を冠するにふさわしい内容だと思います。演奏するとしたらかなり細かい所まで作りこめるから中学生のコンクールに特にオススメかな？
あとは老若男女問わず、迷わず【かっこいい！】と言えるだろうグレアムの【レッドマシーン】。グレアムを知らない人の為に説明すると、あの通常グレードは5がMAXなんだけど、あまりの難しさに7をつけたとかいう世界で唯一のグレード７の吹奏楽曲【ハリソンの夢】や、ケルト人をイメージして京セラのCMでおなじみ(?)の【ゲールフォース】を作曲した人。知らなかった人はこっちも要チェックだね！！
さて、レッドマシーンの方なんだけど、ハリソンを彷彿とさせる細かいリズムの刻みから始まって、高い表現力を必要とする中間部。そしてラストへ向かって爆走する終盤。聞き終わったらため息でちゃいました。なんでこんなすごい曲思いつくんだろうなーって(笑)
他にもスイングをもじったタイトルの【ウィンギンイット！】もゴキゲンだし、スウェアリンジェンの【川をたどりて】の情景も美しいし。ここじゃ書ききれないけど、是非聞いてみて下さい！！